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葛飾区東金町運動場スポーツクライミングセンター 2025.02.28

 

お久しぶりです!リポーターのおくたともこです。
私が気になる葛飾区内のイベントや場所におじゃまして、このブログをご覧の方だけにその魅力をお届けします!

今回は…水元公園内にある「東金町運動場スポーツクライミングセンター」をご紹介。

東金町運動場スポーツクライミングセンターは、JR・京成金町駅からバスで約15分の場所にあり、スポーツクライミング3種目(ボルダリング、リード、スピード)のすべてを備える都内初のクライミング施設として、2020年にオープンしました。
葛飾区と日本山岳・クライミング協会で提携協力協定が結ばれ、日本代表の練習拠点としても利用されている本格的な施設で、実際に東京2020大会の事前キャンプ地としても使用されています。

クライミングセンター外観2   クライミングセンター入口

取材した日曜の午前中は、お子様連れからアクティブシニアの方まで、多くの人で賑わっていました。
それもそのはず、これだけの施設を備えているにもかかわらず、使用料は2時間あたり高校生相当以上400円、小・中学生80円、レンタルシューズ100円(いずれも税込)という公共施設ならではの安さ。人気があるのも納得できますね。

レンタルシューズ   ロッカー

スポーツクライミングのルーツは岩場を登る「ロッククライミング」で、そこからスポーツ性や競技性が高まり、主にヨーロッパを中心に広がったとされています。世界選手権が始まったのが1991年と比較的新しいスポーツですが、なんと第1回大会で銀メダルを獲得したのは葛飾区出身プロ・フリークライマーの平山ユージさん。協定締結時にも協会の副会長として同席されていました。
東京2020大会の追加種目として正式に採用されたことで注目を集め、現在、「スポーツクライミング」の国内競技人口は約60万人、ボルダリングジムは約500軒といわれ、愛好者の数は年々増加しています。

ボルダリング1   ボルダリング2   グレード表

屋内にある高さ5m幅30mの「ボルダーウォール」には、「未経験者から初級・中級者向け」と「上級者向け」の角度や難易度が異なる2つの壁があり、大きさや形、色の違うホールドと呼ばれるカラフルな突起物が配置されています。
「ボルダリング」は、頂上にあるホールドを両手でつかめばゴールとなる競技で、完登すれば次の課題を狙います。手足だけでなく、体全体や頭も使うところが奥深く、そのあたりも人気の秘密なのではないでしょうか。

ボルダリング上級1   ボルダリング上級2   ボルダリング上級3

「未経験者から初級・中級者向け」の壁を登ってみましたが、最初はピンク(のテープ)、次にオレンジ(のテープ)とグレード表があるので目標設定も簡単にでき、頂上まで辿りつくとやり遂げた達成感でいっぱいになりました。
「上級者向け」の壁には140度の強傾斜があり、大会の開催も可能とのこと。全体的にかなり角度があるのでスタート地点で体重を支えることすら私には難しく、挑戦は断念。体を絞って次回へ持ち越しです。
また、2つの壁は定期的にルート替えをするため、常に課題ができて、モチベーションを保てるのだとか。

利用者の方々にお話を伺ったところ、「個人で自由にできるのがいい」「登りきった時の達成感がたまらない」「ひとりで来てもいつのまにか顔見知りが増えて楽しい」「山登りのトレーニングにもなるので週3日は来ている」など、目的や楽しみ方は様々です。
この日は葛飾区外から来られている方が多く、「これだけ充実した施設は他にないからね」と口々におっしゃっていました。

リード1   リード2

屋外にある「リードウォール」は、高さ16m幅12m最大傾斜130度と、本格的なリードクライミングを楽しむことができるため、国体の代表選手やユースの選手などが練習を行っていました。
「リード」とは、登った高さを競う種目で、登る人とロープを地面で確保する人の2人1組で行います。大会では、設定されたルートを一度だけのトライで制限時間内に競い、落ちてしまうと即終了となります。
「大会で勝つためにいろいろなルートを練習しておく必要があるのでここにも時々来ています」と話すのは、トレーニング中の大学生の息子さんのお父様。いつか日本代表として戻ってきて欲しいですね。

スピード1   リード2(過去講習会)

反対側には、高さ16m幅6m(3m×2レーン)傾斜95度の「スピードウォール」があって、国際スポーツクライミング連盟公認規格のため、国際大会の開催も可能だそう。左右に同じルートが設定され、1対1で頂上にあるパネルをタッチするまでのタイムを競います。
私も以前講習会に参加したことがありますが、壁は見た目よりも高く、半分ほど行ったところで急に怖くなって、頂上まで登りきることはできませんでした。
※「リードウォール」「スピードウォール」の利用は指定管理者が主催する認定講習会の受講が必要。

初めての方には、施設の利用方法、ホールドの持ち方や登り方、グレードの説明など、しっかりレクチャーもしてくれますので、年齢問わず、誰でも安心して楽しむことができます。
こんな施設があるなんて、葛飾区って本当にすごい!皆さんもぜひ利用してみてくださいね。

 

◇施設紹介(葛飾区公式HP)
個人利用日やボルダリング体験会、講習会などの詳細はこちら
https://spo.katsushika-web.net/facility/higashikanamachi-climbing/
◇参考記事(広報かつしか2020年7月15日号)
https://www.city.katsushika.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/023/915/020715-1.pdf

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