
マンション向け防災講座 2025.04.22
4月22日(火)防災ママ~ともこんがいく
毎月第4火曜日は、葛飾区で子育て中のママレポーター山岸朋子が防災に関する情報を全力でお届けします!
今回は、3月15日(土)に開催されたマンション向け防災講座に邪魔した様子をお届けします!
葛飾区危機管理課主催で、いままでに様々な防災講座を企画していますが、「マンション」に特化した防災講座は初めてです。
今回は亀有・新小岩の2か所開催で、私は亀有会場の方にお邪魔しました。
亀有会場は土曜日午前中の開催でしたが、当日は30~40名程度の方が参加されていました。
マンションに特化した防災講座ということで、比較的若い世代の方の参加が目立っていたのが印象的でした。
講座は「葛飾区の地震・水害のリスク」 「マンションの災害対策」 「「地域との連携」
3つのコンテンツに分けて展開されました。
「マンションの災害対策」は自助と共助の重要性についての紹介でした。
葛飾区内にも高層マンションはありますが、地震によってエレベーターが止まってしまった場合、復旧するまでに時間がかかります。
何回も階段で物資を運搬するのは相当大変です。
トイレも一見大丈夫そうに見える場合が多いですが、中の排水管が破損している可能性を考えると、安全を確認できるまでは使用が出来ません。
食料や水、簡易トイレは多めに備蓄しておくことをおすすめします。
最低でも3日分、出来れば1週間分、自宅の中だけですごせるくらいの備えがあると安心です。
その他ご家庭によって必要なものも変わってきます。
小さいお子さんがいる場合は、おむつや離乳食、女性の方は生理用品、ご年配の方はお薬な介護用品など…
ご家庭によって多めに備蓄しておいた方がよいものもリストアップして、実際に準備しておくと良いかと思います。
そのほか、ガスコンロやポータブル発電機の紹介もありました。
ガスコンロは日常的にも使えますし、ガスや電気が止まってしまってもお湯を沸かせたり温かい食事を作ることも出来ます。
ポータブル発電機も最近は以前よりも種類が増えて小型・安価なものも増えてきました。
キャンプなどでも使えるので、災害備蓄品になるし~ってことで購入する方も増えているそうです。
そして自助と同じく重要になってくるのが「共助」です。
マンションなどの集合住宅では災害時に「助け合い」が必要になってきます。
隣同士での安否確認や、けが人の救助など。
大規模災害時は救急車や消防車はすぐに来られないので、住民同士での救助や消火活動を行なう必要があります。
普段からすれ違った時に挨拶をするだけでも、十分なコミュニケーションになるので、いつかのための助け合いのために、意識してほしいなと思います。
そして講座の最後は質疑応答でした。
亀有会場ではとても熱心な質問が飛び交いました。
・専有部に住民が不在の場合、消火や救助についてはどうするべきなのか。
→マンション内でルール作って、事前に周知することをお勧めします。
・排泄物のゴミの分類はどうすればいいのか
→一般ゴミ(燃えるゴミ)ただし、災害時はごみ収集が出来るようになるまで時間がかかるのでご注意下さい。
などなど。
予定の質問時間内では足りないくらい、様々な質問・意見が飛び交いました。
どれもなるほどな!言われてみれば…と考えさせられたり、勉強になるものばかりでした。
そして新小岩会場でも同様に多数の質問がとびかったそうです。
危機管理課の方に印象に残った質問・意見を伺いました。
「管理組合ごとに災害時の対応マニュアルを作ることを推奨する」と紹介されているが、ある程度のひな形がほしいという要望があったそうです。
現在は危機管理課に相談をすれば個別に支援をしているそうですが、ひな形は今後検討していきたいとのことでした。
また今回のマンション向け防災講座はとても反響が大きかったそうで、今後も同様の防災講座は実施していくそうです。
是非広報かつしかや葛飾区のホームページをチェックしてみて下さいね。
そしてこれからの季節は雨が多くなってきます。
水害のリスクも非常に高まってきますので、是非水害に対する備えも進めて行くことをおすすめします!
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