【かつしか防災リポート】避難所の間仕切り 2019.10.21
2019年9月29日(日)に葛飾区総合防災訓練が行われました。
その中で今回は複数のブースにお邪魔をし、皆さんの「備え」に役立つワンポイントを伺いました!
今回はNPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークさんにお話を伺ました。
体育館の中で展示していたのは避難所で実際に実用化されている間仕切りでした。
避難所生活を少しでも快適に安心して過ごせるよう、様々なグッズが開発・実用化されています。
今回展示されていた間仕切りはシンプルかつ合理的に設計されたものでした。
使用している素材は再生紙を使用した紙製の支柱と大きな布のみ。
これを組み立てると1マス2m×2mの2畳分の仕切りが完成します。
碁盤の目状に広げて行く事が出来るので、体育館の広さや避難者の人数に合わせて組み立てることができます。
また、素材が軽く簡単に組み立てられる為、実際避難所では被災者地震が組み立てて間仕切りを作ったそうです。
そしてその簡単さからスピーディーに間仕切りが出来るのも素晴らしいポイントだと思います。
実際、岩手の避難所では100マス分の間仕切りが2~3時間で完成したそうです。
被災状況によっては長期間生活することになる避難所で、すぐにプライベート空間が出来るとストレスや不安も軽減されると思います。
この間仕切りが生まれたきっかけは2006年の新潟県中越地震だったそうです。
被災者の声から開発が始まり、2011年東日本大震災で実用化に至ったそうです。
今回の総合防災訓練では各避難所での間仕切り実用例が紹介されていました。
長期化する避難所生活では間仕切りで生活空間を少しでも分けることは大切だと思います。
NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークさん葛飾区は協定を結んでいます。
有事の際には間仕切りがすぐに届くようになっています。
避難所での生活は公助・共助の力も大切ですが日頃から自分で備える「自助」もとても大切です。
避難所での生活を意識して防災グッズを見直してみてはいかがでしょうか?