犬のしつけ教室~愛犬が年老いたら~ 2019.12.20
リポーターのおくたともこです。
私が気になる葛飾区内のイベントにおじゃまして、
このブログをご覧の方だけにその魅力をお届けします!
今回は…12月15日(日)に健康プラザかつしかで開催された「犬のしつけ教室」をご紹介。
葛飾区主催で平成29年度より実施している「犬のしつけ教室」。本年度は「愛犬が年老いたら」をテーマに開催されました。講師は昨年に続き、JAHA認定家庭犬しつけインストラクターの羽金道代(はがねみちよ)先生。常に飼い主目線でお話ししてくださるのでわかり易いと人気の講座は、この日も定員を超える50名以上の方の参加となりました。
ペットフード協会の調査によると、犬の平均寿命は14.19歳で、飼育されている犬の半数が7歳以上と言われ、7歳頃からがシニア期、12歳頃は高齢期とされ、老化が本格的になるそうです。
シニア犬との暮らしで大切なのは、「もう年だから…ですませないこと」だと言います。
食欲がなかったり、排せつに失敗したり、動きや反応が鈍くなったりした時は病気の可能性もあるので、まずは動物病院にいく。そのほか、工夫によって改善できることもたくさんあるそうで、羽金先生の体験も含めた数々のアイデアとアドバイスが紹介されました。
※一例
・住まいや居場所の工夫(ぶつからないようにガード、段差をなくす、敷物は重ねて滑りにくくする、早めに明かりをつける)
・体温調節の工夫(冬は特に低体温に注意、手作り腹巻を作ってあげる、電気毛布を使うときは低温やけどに気をつける)
・お散歩の工夫(軽い素材の首輪や胴輪に変える、立ち上がりをフォローしてあげる、散歩の時間を考える、のんびり楽しむ)
・トイレの工夫(大きいサイズにする、複数置いてあげる、トイレへの「道」を作る、マナーベルトやおむつも上手に利用する)
また、食事については、シニアフードへ切り替え、食べる量が減ったら複数回に分ける、食べやすいように食事台を高くするなど、「そのうち食べるでしょ」ではなく、とにかく食べさせる工夫をすること。老化や認知症への対応では、安全にいられるかどうかが、何より重要とのことでした。
ペットの老齢期は、じっくり向き合えるとても大切な愛おしい時間、とおっしゃる羽金先生。
人間の介護と同じように、飼い主さんだけで悩みを抱えず、かかりつけの動物病院を見つけておくことはもちろん、リハビリやオーダーメイドの車いすなど、時には専門家の力を借りて、たくさん話しかけながら楽しい時間を過ごして欲しいとのことでした。
みなさん熱心にメモを取りながら、大きく頷いたり笑ったり、あっという間の2時間。
私も、10歳の愛犬の飼い主として何ができるかを考える貴重な機会となりました。