おもちゃ病院 2020.10.31
リポーターのおくたともこです。
私が気になる葛飾区内のイベントや場所におじゃまして、このブログをご覧の方だけにその魅力をお届けします!
今回は…10月25日(日)に開催された「おもちゃ病院」をご紹介。
「おもちゃ病院」は、月に1度、原則第4日曜日に、青砥駅から徒歩約15分のテクノプラザで開催されています。
午前10:30と午後1時からの各1時間、配線が切れて動かなくなったり、ボタンを押しても音が出なくなったりしたおもちゃの受付をおこなっていますが、毎回かなりの数のおもちゃが持ち込まれるとのこと。修理をするのは、養成講座を受けたトイドクターと呼ばれるボランティアの方で、この日は9名程のメンバーで対応されていました。
テクノプラザに入ってすぐ左のロビーには、受付開始前から、動かなくなったおもちゃを大事そうに抱えた親子連れの姿が。お気に入りのおもちゃを捨ててしまったりあきらめたりせず、こうして修理をしながらずっと使っていく。場合によっては、自分の子供や孫の代まで残せるかもしれないなんて、夢が膨らみます。これはいわゆる3Rの環境に優しいエコな取り組みにもなりますね。
葛飾は、区内に多くの玩具メーカーがあることで有名ですが、高度成長期に、「ダッコちゃん」「プラレール」「リカちゃん」「トミカ」「モンチッチ」などが人気となり、それぞれの作業をおこなう町工場も含めて、「おもちゃは葛飾区の地場産業」と言われていたそうです。そういう背景もあって、おもちゃを大切にする心がずっと受け継がれているのかも知れませんね。
機関車の修理は3人がかりで。ひもを引っ張ると動くハムスターのお人形は、お腹の縫い目を切らないと直らないらしく、「入院」になりました。ドローンはハンダゴテで接着します。とても繊細な作りのため、取り扱いがちょっと難しそうでしたが、すぐに治療が完了。持ち主のお子さんも驚いた様子でした。修理代がかからないことがわかると、付き添いで来ていたお父さんが恐縮して何度もお礼を伝えていました。
「おもちゃ病院」の院長で「かつしかおもちゃの会」代表の鈴木敏夫さんにお話を聞くと、「元々、おもちゃ屋にいたんじゃないよ。みんなおもちゃが好きでこのボランティアをしてるだけ。道具も全部自前なんだよ。」と教えてくださいました。床にも机の上にも荷物がいっぱいで、中にはお弁当箱を改良したような手作りの電池チェッカーまであって、本当に感心するばかり。
1人で修理に集中していると行き詰まってしまうこともあるそうですが、そんな時はここにいる方たちで教え合うそうです。そういう仲間がいるのも心強いですね。
せっかく、「おもちゃ病院」に行くならと、我が家のしゃべらなくなった〇ョッパーを持ち込んで修理をお願いしたところ、ものの5分で音が出るようになりました。「〇ョッパー、お帰り!」
次回の開催は、11月15日(日)です。
おうちで眠っている大切なおもちゃを持って、楽しくて頼れるトイドクターのいる「おもちゃ病院」へ行ってみませんか?
◇おもちゃ病院の開催(葛飾区公式HP)
http://www.city.katsushika.lg.jp/event/1000107/1000684.html