改良メダカ専門店「堀切めだか」 2021.08.01
リポーターのおくたともこです。
私が気になる葛飾区内のイベントや場所におじゃまして、このブログをご覧の方だけにその魅力をお届けします!
今回は…夏休みスペシャル第1弾として、昨年8月にオープンした都内でも希少な改良メダカの専門店「堀切めだか」をご紹介。
京成堀切菖蒲園駅またはお花茶屋駅、千代田線の綾瀬駅より徒歩約20分。4階建てビルの1階に、メダカや金魚、カメが店先で悠々と泳ぐ『堀切めだか(1号店)』があります。
3階と屋上あわせて約100坪の養魚場は都内最大級の広さということで、水槽の数も景色も圧巻ですが、このすべてを店主の兵頭秀一さんがひとりで管理されていると聞いて、さらに驚きました。
兵頭さんの本業は、サイト開発などを手掛けるITベンチャーの経営者。この建物も、就活で上京する大学生の合宿所として使っていたそうです。コロナ禍で人が集まることができなくなり、時間ができたことで、元々持っていたアクアリウムに関する知識と5年程前から飼育している「らんちゅう(金魚)」の施設や経験を活かして、改良メダカの専門店『堀切めだか』をオープンしました。
メダカ専門店が首都圏にほとんどなかったことや、飼育・販売していた「らんちゅう」の池を見た人からメダカも販売して欲しいという要望が多かったことがきっかけとのことですが、オープンから1年で軌道に乗せる手腕は研究熱心で勤勉家だからこそ。『堀切めだか』の開業は、ご商売としてやっていこうと思った日からわずか12日後だったそうで、ただただ凄いとしか言いようがありません。
メダカは日本に生息する淡水魚で、目が大きく頭部の高い位置にあることから「目高」と呼ばれ、江戸時代から観賞魚として親しまれてきました。寿命は1~2年とされていますが、人の飼育下ではもっと長く生きる個体もいるそうです。室内でも屋外でも飼育が可能で、温度や水や餌の管理をきちんとすれば比較的飼いやすいため、観賞用としても繁殖用としても人気があります。
私も小さい頃はいつもメダカがいる生活をしていて、卵の中に黒い目が現れて稚魚が生まれるたび、なんてかわいいんだろうとずっと水槽を眺めていました。
取材した日は連休中の土曜日とあって、とにかくお客さまが途切れません。ご近所さんや近隣区の方だけでなく、都外からもわざわざ訪れるとのこと。この日、品川から車で来たというご夫婦は、だんな様がメダカの飼育に夢中だそうで、店主と屋上の見学に行ったまま、なかなか下りて来ませんでした。そのお気持ち、よくわかります。
店では1匹500円の品種や1ペア1,500円~3,000円の品種が主流ですが、「ミックスメダカ」と書かれた100円メダカの水槽では、お父さんと一緒に真剣にメダカを選ぶお子さんの姿も。店主のお知り合いだというアルバイトの方が丁寧に対応されていました。
その他、同種類10匹以上のメダカの入った「箱の中全部セット」も、かなりお買い得でおすすめです。
餌や水草、水槽はもちろん、エアーポンプやライト、すくい網、卵キャッチャーなども販売しているので、すぐに飼育が始められるのも嬉しいですね。
メダカ愛好家の間でここ20年くらいの間に品種改良が進み、現在では1,000種類くらいいるとも言われる改良メダカは、体色、柄、体型、ヒレや目の形状などで品種が分けられ、店内には漆黒の「オロチ」、朱赤色が鮮やかな「楊貴妃」、キラキラ光るラメ系の「夜桜」や「サファイア」、人気の「みゆき」など100品種以上のメダカが泳いでいました。
「狼牙」「シャンパンゴールドラメ」「乙姫」「ドラゴンブルー」「王冠白菊ダルマ」…見た目や名前で選ぶのも楽しいかもしれません。
より多くの人にメダカの飼育を楽しんでもらいたいという兵頭さんに、初心者はどんなメダカを飼うといいかを尋ねると、繁殖を楽しむか観賞用に飼うか、上から観るのか横から観るのか、眺める角度によっても違うので、飼育する目的を聞いてアドバイスしているとのこと。
例えば、ラメ系のメダカであれば黒い容器で上から観る、ヒレが立派なメダカなら横から観るのがおすすめだそう。参考にしてみてくださいね。
1号店は予約をすれば屋上養魚場の見学も可能ですし、千代田線綾瀬駅西口から徒歩5分の2号店でも年中無休でセルフ販売していますので、お近くの方はぜひ一度のぞいてみてください。
この夏、外に出かけなくても楽しめる「メダカの飼育」を始めてみてはいかがでしょうか。
見学だけでも、きっと涼しい気分になりますよ。
◇改良メダカ専門店「堀切めだか」(外部サイト)
8月1日、東京都文京区に3号店(無人店舗形式)がオープンしました。
https://www.chikanari.co.jp/medaka
◇堀切めだか2階レストラン「季旬」(外部サイト)
メダカのいるネイチャーアクアリウムが涼しげなスペースでブッフェスタイルのランチをどうぞ。
https://www.chikanari.co.jp/kisyun.html