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葛飾区立中央図書館主催「図書館見学ツアー」 2021.10.31

リポーターのおくたともこです。
私が気になる葛飾区内のイベントや場所におじゃまして、このブログをご覧の方だけにその魅力をお届けします!

今回は…秋の読書週間 特別イベント「図書館見学ツアー ~中央図書館を知り尽くそう!~」をご紹介。

中央図書館)外観 中央図書館)入口 中央図書館)展示

金町駅近く、ヴィナシス金町ブライトコート3階にある区内でいちばん大きな中央図書館。
誰でも利用しやすいよう、ユニバーサルデザインが取り入れられた広々としたスペースの館内は、書架が真っすぐにレイアウトされ、全体的に低く作られた棚はセキュリティ面も考慮しています。閲覧室以外にも書架の間や研究個室などいろいろな用途に応じた席があり、外のデッキで本を読むこともできます。お天気の日は気持ちよさそうですね。

中央図書館)メインフロア 中央図書館)書架の座席 中央図書館)デッキ

感染対策をしながら行われた「図書館見学ツアー」は、普段は入れない閉架書庫や自動返却仕分機の詳細など、中央図書館のオモテとウラ側を知り尽くそうという企画イベントで、司会役の図書館員さんの説明の後、約2時間の見学ツアーがスタート。この日の参加者11名が2班に分かれ、開架書庫と閉架書庫をそれぞれ順番に見て回ります。

講演会やセミナーで使用している会議室には鮮明に音が聞こえる磁気テープが施されていたり、館内で見かけるオレンジ色のマークは、特定の周波数に合わせると図書館案内を随時聴くことができる音声案内システム装置であったり、館内には障害のある方や高齢の方にやさしい設備が数多く取り入れられていました。

図書館見学ツアー)看板 図書館見学ツアー)説明 図書館見学ツアー)作業エリア

図書館業務の紹介では、カバー装着、バーコード貼付、データ登録などの図書装備や各図書館へ届ける交換便の作業エリアなどを見せていただきました。どんな本を書架に並べるかは区内各図書館の職員さんが毎週木曜日に集まって「選定会」を開いて決めるそうで、選ばれなかった本は取次店に戻されるとのこと。このシビアな工程を経て、私たちの元へ本が届けられているんですね。

図書館見学ツアー)開架書庫1 図書館見学ツアー)開架書庫2

館内には一般図書のほか、生活に役立つ新聞、雑誌、CD・DVD各コーナー、気軽にパソコンで調べ物ができる「ビジネスパソコンコーナー」、デジタル化された貴重な資料を閲覧できる「かつしかデジタルライブラリーコーナー」はとても便利に利用ができそう。シニア世代をサポートする「いきいきシニアコーナー」や「大活字本コーナー」、「ハンディキャップサービスコーナー」もあり、すべての利用者が快適に利用できる図書館であることが示されています。

児童書エリアには、専用カウンターのほか、こどもデッキ、船の形をした「あかちゃんコーナー」や「おはなしのへや」などがあり、ちょうど子供の目線の位置になっている低い棚も特徴のひとつ。そして、その横にあるのが中高生のための「ティーンズコーナー」。何を読もうか迷ったら、中央図書館発行のオススメ本リスト「Dog ears」を参考にするといいですよ。

図書館見学ツアー)自動貸出機 図書館見学ツアー)自動返却仕分機

中央図書館のコンセプトは「お客様をお待たせしない」。自動貸出機や「予約資料コーナー」、都内では珍しい自動返却仕分機を使えば、人を介することなく本を借りて返すことも可能です。また、調べたいテーマにそって役立ちそうな本を図書館員さんが探してくれる「レファレンスサービス」もありますので、利用してみてはいかがでしょうか。

図書館見学ツアー)閉架書庫1 図書館見学ツアー)閉架書庫2

次はいよいよ閉架書庫へ。天井まで届きそうな高さのある電動書庫が並び、著名作家の自筆原稿や色紙類、新聞原紙や葛飾区でいちばん古い住宅地図、昭和20年代の行政資料や写真、過去に行った展示資料など、貴重な物ばかりで皆さん熱心に見入っていました。
そのほか、閉架書庫には劣化防止や個人情報の保護、入手経路不明などの理由により閲覧を控えている資料なども保管されています。
最新巻が発売されたばかりの『こち亀』は、欠巻しないように1セットは貸出ししないで保存しているとのこと。これで両さんも安心ですね。

図書館見学ツアー)閉架書庫3 図書館見学ツアー)閉架書庫4

特に充実していたのは、『グイン・サーガ』や『魔界水滸伝』で有名な青戸出身の作家・栗本薫(中島梓)氏に関する資料で、著書だけでなく愛用のワープロや万年筆などもご家族から寄贈され、大切に保管されています。「頭の中で起こっている物語を書いているだけ」と、推敲無しでかなりの枚数を一気に書き上げるというエピソードには驚きました。

読書の秋。1日ゆったり過ごせる充実した魅力満載の中央図書館へ、ぜひお出かけください。

 

『キャプテン翼』連載40周年記念展示、おすすめの本や未来への想いをカードに書いてアマビエさんの“ウロコ”を彩り豊かにする「みんなに元気を!!図書館メッセージボード」は、11月3日(水・祝)まで開催中!

◇葛飾区立図書館(中央図書館)
https://www.lib.city.katsushika.lg.jp
一般室)月~土:午前9時~午後10時/日曜・祝日:午前9時~午後8時
児童室)午前9時~午後6時
休館日:毎月第4木曜日
※館内イメージは「レトロモダン」。葛飾区内に染色工場を持ち、日本の伝統的染色技法江戸小紋の第一人者で葛飾区名誉区民、人間国宝でもあった小宮康孝氏の江戸小紋がところどころにデザインされていますので、探してみては?

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