パルフェスタ2022 2022.03.18

 

リポーターのおくたともこです。
私が気になる葛飾区内のイベントや場所におじゃまして、このブログをご覧の方だけにその魅力をお届けします！

今回は…3月5日（土）にウィメンズパルで開催された「パルフェスタ2022」をご紹介。

　

京成電鉄お花茶屋駅から徒歩で約10分、青砥駅からは徒歩13分ほどにあるウィメンズパル。
正式名称は葛飾区男女平等推進センターで、男女平等社会の実現に向けた各種講座や講演会の開催等や女性のための相談事業、人権に関する啓発事業、ワーク・ライフ・バランス事業などを行っています。

3年ぶりにリアルで行われたパルフェスタには、女性を中心に午前中からたくさんの人で賑わい、各種展示コーナーには、会場である葛飾区男女平等推進センター事業内容のほか、かつしかFMでも御馴染みのかつしか女性会議の活動内容やポスター企画などが展示されていました。

　　

そのひとつ、新日本婦人の会は今年で創立60周年を迎える平和とジェンダー平等へ女性の願いで行動する国連NGOの女性団体。今でいうSDGsの活動がこんなに前から提唱されていたのですね。今回は原爆写真展と絵てがみの展示でしたが、太極拳やコーラス、ヨガに歩こう会、編み物や布ぞうりなど、様々なサークル活動がおこなわれています。

　　

障がい者施設自主生産品販売コーナーには美味しそうなパンやお菓子、手作り雑貨が並んでいました。お花やビーズが施されたハーバリウムのボールペンも手作りで、かなり可愛いかったです。
そのほか、フードドライブやリサイクル図書無料配布コーナーもあり、来場された皆さんが思い思いに楽しまれていました。

　　

舞台発表会には4組が参加。日頃の成果を発揮する場ということで、会場にも熱気が溢れていました。

楽器の生演奏もできない、歌に合わせて掛け声もかけられない、マスクをしながら踊らなければならないなど、感染対策を徹底してフラメンコを披露した「La Canela」の方にお話を伺うと、「それでも、みんなと一緒にまた活動することができて楽しかった」「まずは実現できてよかった」とおっしゃっていました。
また、フラメンコをやって変わったことについて尋ねると、「腕や上半身をよく動かすので肩こりがなくなった」とのこと。足先のステップにばかり注目してしまいますが、フラメンコにおける腕の動き（ブラソ）はかなり重要だったんですね。

　　

同時に開催された無料の上映会は1か月程前から申し込みがスタート。先着100名の定員でしたが、当日すでに満員でした。上映されていたのは「一粒の麦 荻野吟子の生涯」という日本初の国家資格を持つ女性医師・荻野吟子さんの伝記映画で、監督の山田火砂子さんは、戦後にバンドマンから舞台女優を経て映画プロデューサーになったという方。かなり興味をひかれます。

　

特に印象的だったのが、「コロナが収束したらやりたいこと」という、花びらの形をしたシートにそれぞれの願いや目標を書いて貼っていって、桜を満開にしていこうという取り組み。
「お花見をしたい」「海外旅行に行きたい」「お友だちとおしゃべりしたい」「故郷のお墓参りに行きたい」「思いっきりカラオケしたい」など、コロナ禍で失われた時間やストレスなど、切実な願いごとが書かれていました。そのお気持ち、よーくわかります！

　

そして、会場を盛り上げていた影の主役がバルーンアート。
ホール全体の壁を飾ったものから、サクラの花の木を形どったもの、各所に置かれている大きなニコちゃん、机の上にある小さなサイズのチューリップやミツバチまで、バルーンアーティストのとっちぃさんがすべてお一人で作った作品だそう。
「動画を見れば大体は作れるの。でもたくさん作ると指の脂がなくなって痛いのよ。」と言いつつ、「久しぶりのリアルなイベントで大変だったけど、嬉しかった」と笑って話されました。

 

「パルフェスタ」の歴史は古く、前進である「第1回女性センターまつり」が約30年前に開催されて以来、区民の皆さんが企画・運営するおまつりという点はずっと変わらないそうで、今回も打ち合わせから当日の運営まで職員さんと参加した皆さんが一緒に行ったとのことでした。アットホームないい雰囲気はそのせいだったんですね。

行きそびれた方は、来年ぜひお出かけください。

 

◇ウィメンズパル／男女平等推進センター（葛飾区公式HP）
http://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000097/1006913.html