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第15回 堀切大凧揚げ大会 2023.01.22

 

リポーターのおくたともこです。
私が気になる葛飾区内のイベントや場所におじゃまして、このブログをご覧の方だけにその魅力をお届けします!

今回は…1月14日(土)に堀切水辺公園周辺・荒川河川敷で開催された「第15回堀切大凧揚げ大会」をご紹介。

堀切大凧揚げ大会_会場 堀切大凧揚げ大会_河川敷

京成電鉄「堀切菖蒲園」駅より徒歩約15分、花菖蒲の名所として知られる堀切菖蒲園から歩いて5分ほどの荒川河川敷にある堀切水辺公園は、船着場のほか、地元の方が管理している花菖蒲田もあるため、菖蒲の見頃にはたくさんの人で賑わいます。
平成25年からは、東京スカイツリーから見える葛飾が花いっぱいであるように、区の事業として「葛飾あらかわ花いっぱい運動」を実施し、公園内の一部を花畑として、花壇が整備されています。

堀切大凧揚げ大会_入口付近の凧展示 堀切大凧揚げ大会_開会セレモニー

堀切大凧揚げ大会実行委員会、葛飾区、葛飾区教育委員会の主催で行われる大会の開会セレモニーには、青木区長のほか、議員の方々や堀切自治町会連合会の各町会長さん、葛飾警察署、本田消防署などが来賓として招かれていました。
国土交通省荒川下流河川事務所の所長さんから、「ここは100年前には土手も河川敷もなく、洪水対策のため人工的に作られた放水路。関東大震災から100年目の年にあらためて防災について考えて欲しい」というお話があり、河川の大事な役割を再認識することができました。

堀切大凧揚げ大会_堀切中学生徒さんによる凧揚げ2 堀切大凧揚げ大会_24畳大凧 堀切大凧揚げ大会_大凧と河川敷

3年ぶりの開催となった今大会は、5年に1度の記念大会として、白根凧合戦協会(新潟市南区)さん協力のもと24畳の大凧を揚げるということで、「足元をよく見る」「前の人をよく見る」「凧の様子もよく見る」「凧からいちばん遠い人から走る」など注意事項の説明がありましたが、こんなに大きな凧をどうやって揚げるのか、かなり興味深々です。

元々は、なにか生徒の思い出に残る行事をやりたいと堀切中学校同窓会の方々が考案して始めた行事だそうで、実行委員会の岡田会長も事務局長の八木井さんも堀切中学の卒業生。余計に気持ちが入ります。
授業の一環として堀切中学の生徒さんが参加、大会までに練習もしていたとのことで息もぴったり、完璧な凧揚げぶりでした。
24畳の大凧や六角凧のほか、自分たちで製作して思い思いに好きな一文字を書いた小凧も大空高く揚がって、寒い中でもみんなワイワイと楽しそうです。

午後に予定されていた地元企業・団体さんによる凧揚げも雨が降る前に実行。皆さま全力疾走おつかれさまでした。

堀切大凧揚げ大会_堀切中学生徒さんによる六角凧揚げ  堀切大凧揚げ大会_堀切中学生徒さんによる小凧揚げ 堀切大凧揚げ大会_企業団体さんによる凧揚げ

会場に設置された消防署コーナーでは、消防はしご車乗車体験や煙体験ハウス、消火訓練など、防災に役立つ催しが盛りだくさん。
私も実際に煙体験ハウスに入ってみましたが、すぐに目の前すら見えなくなるので、火災でパニックになってしまうということが実感できます。

堀切大凧揚げ大会_はしご車 堀切大凧揚げ大会_煙体験ハウス  堀切大凧揚げ大会_消火訓練

また、小学生以下のお子様を対象とした小凧販売コーナー(100円、先着150人)は、好きな絵を描いた凧を揚げることができるとあって、小雨が降ってきたにもかかわらず大賑わいでした。
ご家族で来場されたお父さんにお話を聞くと、「子供たちにとって今回が人生初の凧揚げなんです」とのことですが、さてさて、うまく揚がったでしょうか。

堀切大凧揚げ大会_小凧販売コーナー1 堀切大凧揚げ大会_小凧販売コーナー2

荒川下流河川事務所ブースでは各種パンフレットや河川敷の樹木で作ったキーホルダー、めちゃくちゃ可愛いテトラポッド型の消しゴムなどの参加記念品が配られていたほか、12畳の大凧(2基)と記念写真が撮れるフォトスポットがあったり、新潟県の物産や地元堀切のお店、葛飾元気野菜の販売コーナーがあったりで、会場はお祭りのような雰囲気です。
今回はコロナ対策のため飲食はテイクアウトのみということで、お土産用に笹団子とお煎餅を購入しました!

堀切大凧揚げ大会_荒川下流河川事務所ブース 堀切大凧揚げ大会_物販コーナー

堀切中学校同窓会が始めた活動から地域の活動へと輪が広がり、葛飾区や警察、消防、自治町会、地元企業・団体の協力と実行委員会さんの努力もあって、大きな行事となっていった凧揚げ大会。
生徒さんの笑顔のため、これから先もますます発展していって欲しいですね。

昔は厄除けの意味を込めて揚げていたとも新年に健康を祈る遊びとして揚げていたとも言われる凧揚げで、新しい年をスタートするのはいかがでしょう。来年はぜひ会場に足を運んでみてください。

【凧揚げ】
凧揚げの起源は中国と言われ、日本では平安時代に伝わったとされています。
最初は貴族など限られた階級の遊びでしたが、江戸時代後期に入ると庶民の間でも大人気となり、事故や事件などが多発したため幕府により凧揚げ禁止令が出されるほどになりました。
また、凧は和凧と洋凧(カイト)に大別されますが、和凧は竹の骨組みに和紙を張って作った凧で、最も一般的な長方形や正方形の角凧のほか、六角形の六角凧、左右に両手を広げた形の奴凧など様々なものがあります。

 

◇堀切水辺公園(葛飾区公式サイト)
https://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000096/1006889.html

◇堀切大凧揚げ実行委員会事務局(Facebook)
https://www.facebook.com/horikiri.ohdako/

◇白根大凧合戦について(新潟市南区観光協会)
https://www.shironekankou.jp/kite_battle/
300年の伝統を誇り、新潟県の指定無形民俗文化財にもなっている「白根大凧合戦」。
毎年6月第1木曜から翌月曜まで開催されています。

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