かつぼう そなえチャオ!

水害ハザードマップ解説~概要編~ 2023.06.27

6月27日(火)防災ママ~ともこんがいく
毎月第4火曜日は、葛飾区で子育て中のママレポーター山岸朋子が防災に関する情報を全力でお届けします!

今回はスタジオで危機管理課の方に水害ハザードマップのお話を伺いました!

葛飾区では5月から6月にかけて6地域で「水害ハザードマップ説明会」が開催されました。
各地域ごとに水害ハザードマップの見方や注意点を教えて下さいます。
また、直接危機管理課の方に分からない点、不安な点などを直接伺える機会でした。

そして6月は初旬に台風2号の大雨で、不安に感じた方も多かったのではないでしょうか。
「水害ハザードマップ」ってよく聞くけど、どう活用して水害に備えたらいいのかわからない…
そんな方に向けて、今回は今さら聞きにくい「水害ハザードマップ」の概要について、お話を伺いました!

まずは水害ハザードマップは「冊子」と「大きな地図」に分かれています。
地図は荒川・江戸川・中川の「洪水ハザードマップ」になっています。
それぞれが100年や200年に1度規模の大雨により堤防が決壊した際、
・どの地域が浸水どれくらい浸水するのか
・どの方向に避難すべきなのか
ということが河川ごとに表記されています。

冊子の方は水害が発生した際の避難行動フロー図や避難情報の入手方法など、日頃からどのような備えをしておいた方が良いのか書かれています。
その他、別紙になっている洪水ハザードマップよりもさらに大規模な大雨になった場合の浸水地域も河川ごとに記載されています。
大規模水害と想定される場合は事前に「広域避難指示」が発令されます。
大雨の影響がないうちに、区外や標高が高い地域など、浸水の恐れがない地域へ避難することを「広域避難」といいます。
こういった普段なかなか発生しないであろう大規模水害や、広域避難についても書かれているので、事前に知って起き備えておくことが出来ます。

そして水害ハザードマップは昨年の7月に一部改訂されています。
大きく追加されたのが「分散避難」です。
分散避難とは避難所に行く以外の避難方法です。

災害=近くの避難所

と考えてしまいがちですが、区内の避難所の数や収容人数には限りがあります。
また状況に応じて避難所に無理に行く事でけが等につながる恐れもあります。
自宅にとどまる「在宅避難」
知人や親戚の家、ホテルなどに泊まる「縁故避難」など。

お住いの地域や、自宅の種類など、自分自身にはどの「避難方法」が適しているのか。
事前に考えて、いざという時の避難行動を想定しておくと良いと思います。

※葛飾区水害ハザードマップより

先日の台風2号で改めて大雨の恐ろしさを身近に感じました。
これからさらに大雨、台風の増えるシーズンになっていきます。
危機管理課の職員さんは「葛飾区の地域の特質を知って『正しく怖がる』ことが大切」と仰っていました。
お住いの地域・氾濫の危険性がある河川、それぞれによって大雨が降っても安全な地域もあります。
自身の住んでいる地域は「どの河川が氾濫した場合」危険で、「どの方向に避難すべきか」
また、「どういう場合は安全なのか」ということは事前に把握しておいてほしいと思います。

水害ハザードマップが手元にない方は、葛飾区のHPからデータで見ることが出来ます。
是非ご覧になって、正しい知識を身に着けて備えてほしいと思います。

葛飾区水害ハザードマップ(令和4年発行)

▼リポート音声

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