葛飾区社会福祉協議会【小地域福祉活動】/地域サロン「笑顔で会いましょう」 2020.04.16
地域・医療・介護かつしかFMから繋げる地域包括ケア!
「なかまで介護」リポーターの“おくたともこ”です ▽・エ・▽
現場からみなさんの元気な声をお届けします!
4月16日(木)放送「なかまで介護」キラキラリポートは…
葛飾区社会福祉協議会の【小地域福祉活動】について、お二人の方にお話を伺いました。
※今回は電話インタビューにて対応しています。
【葛飾区社会福祉協議会が行う小地域福祉活動とは?】
地域住民による支えあい、助け合いの活動で、葛飾区内19の連合町会と民生委員児童委員協議会を中心に、各地区の実情に応じた様々な取り組みを行っているもの。地域サロン活動の効果としては、①仲間づくり②近隣との繋がり③参加者同士による見守りと支えあい④悩みや困り事相談⑤情報の交換、提供、共有⑥介護予防、認知症予防⑦孤立、閉じこもり防止(予防)などが挙げられています。
まずは、奥戸地域で活動されているサロン「笑顔で会いましょう」の田島恵美子(たじまえみこ)さんです。
地域サロン活動をはじめられたキッカケは?
今から約10年前、ちょうど民生児童委員を始めた頃に、近所の集い交流館があまり使われていなかったのを見てもったいないと思ったことと、シニア活動支援センターで脳トレ指導者養成講座を受けて活動していましたが、どうせなら生まれ育った町で、地域のみなさんが気軽に集まれる「場所」を作りたいと思ったことからです。ひとりでは何をしていいかわからなかったので地域包括支援センターに相談したところ、当時の担当の方が町会長さんに声をかけてくださって、スタートしました。
主にどのようなことをされているのでしょうか?
最初は保育士さんのお話や体操を行っていました。そのうちボランティアさんが協力してくれるようになって、落語とか民謡とかメニューが段々と増えていって…当初は月2回の活動でしたがこれでは足りないと週1回という今の形に。特に人気があるのはバンドの演奏です。一緒に歌って、かなり盛り上がります。今年はあらたに「一寸法師」や「花咲爺」などの昔話をみんなで声を出して読んで、話の内容についての質問用紙を配布してお家でやってもらう脳トレを、月に1回行う予定です。
サロンの特徴などはありますか?
児童館や学童と連携しています。例年だと4月に新1年生が来て歌を唄ってくれたり、夏休みには学童に来ている子供たちと一緒に、ジャンケンやけん玉などをして遊んでいます。最初はお互い少し緊張しますが、世代を超えて交流できるのはとてもいいこと。協力してくださる児童館の方や学童の先生達に感謝しています。
サロンを運営していく中で心がけていることは?
ケガや事故など無いよう、体操でも座ったままやるとか無理のない方法で行います。また、認知症の方などもいらっしゃるので、グループの誰かに発表してもらうなど、参加する方の負担にならない工夫をしています。
活動を続けていける原動力はなんでしょうか?
町会やボランティアさん、学童の先生など、みなさんに支えてもらっているからでしょうね(笑)。協力してくださる方のおかげです。あと、利用者の方々の元気な笑顔が見られることはもちろん、自分自身も楽しむことが大切だと思ってやっています。そうじゃないときっと長くは続けられないですから(笑)。
最後に、田島さんご自身の楽しみを教えてください
手芸など細かい作業が好きで、奥戸「くつろぎの郷」のオレンジカフェでは折り紙講師として参加させてもらっています。クリスマスにサンタクロースやツリーを作ると大変喜んで頂けるので、私も今から楽しみです。
続いては、葛飾区社会福祉協会、小地域福祉活動推進課小地域福祉活動推進係2年目の早川穂乃香(はやかわほのか)さん。
お仕事の内容を教えてください
主に2つのことを担当しています。ひとつは「介護支援サポーター事業」。これは区内の65歳以上の元気な高齢者の方を対象に、区内の介護施設のボランティアとして登録してもらう制度です。私の役割は、ボランティアの方と施設それぞれのニーズを聞いてマッチングをしたり、日程や内容の調整です。2つめが「小地域福祉活動」の推進で、活動をされる方々がスムーズに取り組めるよう、様々な調整や助成金の手続きなどのお手伝いをしています。
心がけていることは?
区内19地区のうち2地区を担当していますが、なるべく実際に見学をして地域の方々と直接関わるようにしています。社協の取り組みはあくまで「キッカケ作り」ですので、一人でも多くの方に「今やっていることを継続してもらうこと」が何より大切です。そこから「人と人」「人と地域」の繋がりが生まれると考えて仕事をしています。
印象に残っていることはありますか?
年2回、サポーターの方と施設による【情報交換会】を開催していますが、認知症サポーター養成講座についてのお話を包括の方にして頂いた時に、みなさんとても真剣にお話を聞いてくださったのが印象に残っています。施設で認知症の方と触れ合う機会が多いからでしょうか、参加される方のお気持ちを考えて活動してくださっていることを、あらためて強く感じました。
今後の目標など教えてください
人と人の繋がりが求められているのは社協としてもそうですが、個人的にも、道ですれ違ったら気軽に声をかけてもらえるような「身近な存在」になりたいですね。活動されている方が困った時に頼ってもらえるような存在になれれば嬉しいです。まだまだなので(笑)、頑張ります。プライベートでは、大好きな旅行に行くことでしょうか。いつもは日帰りとか1泊の弾丸旅行が多いのですが、次はゆっくりと過ごすのもいいかなと思っています。
生まれ育った町で、みんなが気軽に集まれる場所を作りたかったという田島さんは、たくさんの方のお世話役とあって元気いっぱい。楽しくお話を伺うことができました!そして、仕事を始めて2年目のフレッシュな早川さん。住民のみなさんにとって身近な存在になりたいなんて、こちらまで嬉しくなりますね!
◇小地域福祉活動とは/葛飾区社会福祉協議会(外部サイト)
https://www.katsushika-shakyo.com/area/outline/